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第11話・応用編

サクラで片づけるな。キャッシュバッカーと業者を見抜け

「師匠!

見てください!

この『ミホさん』、すっごく聞き上手なんです!

もう3日もメールが続いてて、僕の整体への熱意も『素敵ですね』って聞いてくれるんですよ!」

ブンタ(46歳)が、とろけそうな顔でスマホ画面を見つめている。

その画面では、短文のラリーが延々と続いていた。しかし、会う話だけは一向に進んでいない。

私はカモシダ(47歳)。その画面を一瞥し、冷たく言い放った。

カモシダカモシダ

……おい。その女、会う約束はしたのか?

ブンタブンタ

いや、まだです。『もっと仲良くなってから』って言われてて……。

でもこれだけ返信が来るんだから、脈ありですよね?

カモシダカモシダ

それは『キャッシュバッカー(CB)』だ。

メールを続けて報酬を稼ぐのが目的で、会う気はない。お前は今、カモネギの状態で鍋に放り込まれてるぞ。

ブンタブンタ

ええっ!?

キャッシュバッカー!?

サクラじゃないんですか!?

カモシダカモシダ

今日は、初心者がハマりやすい『出会い系に潜む相手』

の正体と、無駄なやり取りを避けるための『目利き術』

を叩き込む。

京子京子

三日間「素敵ですね」だけで溶けるなんて安い男ね、ブンタ。女が聞き上手なんじゃない。あんたが勝手に全人生を連載してるのよ。

ブンタブンタ

京子ちゃん、「中学時代の淡い恋」まで送ったところなんだけど。

1. サクラと第三者の利用者を区別する

カモシダカモシダ

まず大前提だ。お前ら初心者は、返信が来ても会えないとすぐに『サクラだ!』と騒ぐが、それは間違いだ。『サクラ』は運営が雇った偽客を指す言葉だ。会えなかったというだけで、運営の関与までは判断できない

ブンタブンタ

えっ?

会えないだけでは決めつけられないんですか?

ネットでよく『サクラばっかり』って見ますけど……

カモシダカモシダ

相手の目的が違う場合と、運営が関与しているという主張は分けて考えよう。

会員規模や運営歴だけで、個別の相手や運営の関与は断定できない。相手の具体的な言動と、公式の注意事項を確かめるんだ。

ブンタブンタ

なるほど……。相手の目的と運営の関与は別に考えるんですね。

カモシダカモシダ

そうだ。

だが、『運営とは無関係な悪党(第三者)』

は山ほどいる。

代表的な相手を、今から順に教える。

怪しい相手を目的別に見分けるカモシダと混乱するブンタ
図解① 怪しい相手を、全部「サクラ」で片づけない

外部誘導、金銭要求、会話の引き延ばしでは狙いが違う。名前より行動を見る。

2. キャッシュバッカー(CB)〜笑顔の吸血鬼〜

カモシダカモシダ

キャッシュバッカーとは、メール報酬だけを目的にやり取りを長引かせる利用者のことだ。

  • 正体:

男性から届くメールなどに応じて、サイト内の報酬を受け取る利用者。新規登録を紹介するアフィリエイトとは別の仕組み。

  • 目的:

「メールを続けさせること」のみ。会う気は1ミリもない。

  • 特徴:
  • 即レス:

返信が異常に早い。

  • 質問攻め:

「趣味は?」「休みの日は?」と、話を広げて終わらせない。

  • 寸止め:

「会いたい」と言うと、「まだ怖い」「もう少しメールで」と先延ばしにする。

  • 画像・動画:

画像や動画を送り、やり取りを長引かせようとする。

カモシダカモシダ

彼女たちにとって、お前は『整体師の卵』じゃない。

『会わずに会話を続けてくれる相手』

だ。話は盛り上がるのに、日程だけは永遠に決まらない。

【対策】

カモシダカモシダ

早めに会う日程か場所の話を出せ。

それをはぐらかしてメールを続けようとする奴は、CBとは限らない。会うペースが合わなければ、無理に続けず区切りをつけよう。相手にも慎重に会いたい事情があるから、急がせるな。

3. 業者・円デリ〜組織的な罠〜

カモシダカモシダ

次に多いのが『業者』

だ。

ここには悪質サイトへの誘導だけでなく、『円デリ(円交デリヘル)』

と呼ばれる違法風俗業者も含まれる。

  • 正体:

組織的に運営している集団。中身は「おっさん」がバイトを雇って回していることが多い。

  • 目的:

外部サイトへ誘導、LINE ID収集、または「違法な売春の勧誘(円デリ)」

  • 特徴:
  • 美人すぎる:

アイドル並みの美女写真(ネットからの転載)を使っている。

  • PCマーク:

PC利用の表示だけでは、個人か業者か判断できない。

  • プロフィール経由:

掲示板からではなく、検索や新着リストからお前を見つけて、直接メールを送ってくる

【端末だけで相手を決めつけない】

カモシダカモシダ

端末表示があっても、それだけでは業者かどうかわからない。外部への誘導や不自然な金銭要求など、やり取りの内容を見るんだ。

ブンタブンタ

えっ?

パソコン使っちゃダメなんですか?

カモシダカモシダ

考えてみろ。今の時代、20代〜30代の一般女性が出会い系をする時、何を使う?

ブンタブンタ

スマホ……ですね。ベッドでゴロゴロしながらとか。

カモシダカモシダ

スマホを使う人もPCを使う人もいる。年齢や性別から端末を決めつける必要はない。

【最強の見分け方②:「プロフ経由の足あと」は罠】

カモシダカモシダ

業者は『カモ』を探してリストを巡回している。

だから、奴らは『プロフィール検索』から足あとをつけ、そこから直接メールを送ってくる

のが手口だ。

ブンタブンタ

えっ?

じゃあ、足あとがついてても喜んじゃダメなんですか?

カモシダカモシダ

ダメだ。

いいか、『プロフィール経由(検索)』の足あとは無視しろ

ただし検索から来た人が全員業者という意味ではない。今回は募集に関心がある人とのやり取りに予算を使う方針だ。

お前が反応すべきは、お前が書いた募集文を読んで興味を持った『掲示板経由』の足あとだけ

だ。

【対策】

カモシダカモシダ

プロフィール経由の足跡には送らない。PCマークだけでは判断せず、相手からのメールは内容を確認しろ。

そして『URLは踏まない』『サイト外へ誘導されたら無視』

。これでリスクを減らす。完全には防げない。

終わらない会話の迷路へ捕まったブンタを京子が救い出す場面
図解② キャッシュバッカーは、会話だけが妙に長い

返信は来るのに日時や場所が決まらない。具体化を避け続けるなら離れる。

4. パパ活・割り切り女子〜プロの狩人〜

カモシダカモシダ

最後が、一番厄介な『一般女性(プロ)』

だ。

いわゆる『パパ活』

『割り切り(個人売春)』

を目的とした女たちだ。

  • 正体:

金銭目的で登録している一般女性。

  • 目的:

お手当(現金)の回収。

  • 特徴:
  • 隠語を使う:

「大人(Hあり)」「サポート(手当)」「顔合わせ(お茶代)」「交通費(という名の手当)」などの言葉を使う。

  • 話が早い:

ホテルへの抵抗感がないが、会う直前に「で、条件(金額)はどうなりますか?」と切り出してくる。

カモシダカモシダ

第7話でも言ったが、お前はプロを目指す身だ。

金で体を触らせてもらうようになったらおしまいだ。

もし『大人で◯です』

とか『お気持ちいただけますか?』

と言われたら、丁重にお断りしろ。

【対策】

カモシダカモシダ

プロフィールや最初のメールで、『プロを目指して勉強中のため、謝礼等は出せませんが、技術で精一杯お返しします』

と牽制しておけ。

金の匂いがしないとわかれば、彼女たちは勝手に去っていく。

5. まとめ:お前を守れるのは「疑う心」だけだ

ブンタブンタ

うわぁ……。

運営とは別に、中には猛獣がいっぱいいるんですね……。

しかも、プロフ経由のメールも内容を確認するんですね……危うく喜んで返信するところでした!

カモシダカモシダ

賢明な判断だ。

いいか、お前の時間と労力は、真剣に悩みを持っている『本物の女性』

のために使え。会う気のない相手や業者に振り回されて、肝心な時に疲れ切っていたら笑えないぞ。

  • サクラ・CB・業者を混同しない。

(だらだらメールは切る)

  • プロフィール経由の足跡には送らず、メールは内容で判断する。

(募集経由でも安全を断定しない)

  • 金銭要求は割り切り。

(プロのプライドで断る)

カモシダカモシダ

この『識別眼』を持てば、無駄なやり取りは激減する。

敵を知り、回避して、本物だけにリソースを注げ。

……さて、安全確認は引き続き必要だ。

次回は、いよいよ『Web版とアプリ版の深掘り』

だ。

なぜスマホ時代にあえてWeb版を使うべきなのか。

かつての大手『YYC』の変革(ホワイト化)』

を例に、出会い系業界の未来と我々の生存戦略を語るぞ。

京子京子

すぐ業者と決めつけるのも、ずっと信じ続けるのも雑。会う話が進むか、条件が変わらないか。見るのは言葉より動きよ。

京子

京子の次回予告

次回は第12話「アプリだけで完結するな。Webで募集、アプリで通知」。引き続き、三人の会話を見ていきましょう。

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